ぎやまん屏風
(相棒好み)
こんな屏風、きっと好きだろうな、欲しがるだろうな。
何より彼には似合うはずだ。
そう一人決めして、相棒へ贈る手配をととのえる。
ゆらゆらと揺れてうつる向こう、伸ばしても手は触れられないもどかしさ。
艶のない金の縁取り
なまめいた、ぎやまん屏風。
おしまい
ほんのりと乙女向き。趣味の場においての同好の士は、時に恋人よりも重要かしらと思います。
恋人に贈っても、其れほど喜んでもらえないなら
気心も好みも知り尽くした、相棒の前に立てたほうがよくはないでしょうか?
2005.5.2