手芸作品

女学校の風景



他の先生がいらっしゃらないかどうか、見張っていないと叱られるわよ。



キルワ先生がいらしたわ!二人でお声をかけましょうよ!
「キルワ先生、ごきげんよう・・・」



手芸のお時間に、環と八重野は造花を作りました。
白縮緬の花びらに、おしべの刺繍は金色です。鮮やかな緑も南の国のキルワ先生を想って選んだもの。
髪に飾れるよう、脚もつけたので実用向です。



「私にですか、ありがとう!綺麗ですね。随分時間をかけて作ったものでしょうに・・・」




「エヘン!エヘ、エッヘン!」
キャー!主任のまつげ先生よ。(あの黒子とまつげ!!)








「キルワ教授も大変ですな、女子供のものなぞ(エヘン)
そもそも、尊敬すべき教員に、そんなものを渡すことが・・・」


意地悪なまつげ先生が、鼻息も荒くジロリとご覧になるので、環と八重野はしょんぼりと床を見つめます。
「あの・・私たち・・」
キルワ先生を困らせるつもりは・・・

「安藤先生」
とキルワ先生の声。



「結い上げた髪は、母国の正装です。
ご覧ください このように」







なんてお優しいキルワ先生!
(まつげ先生が怒って赤くなっているわ
「フン!」
あの鼻息ったら。あら、目礼して行ってしまったわよ!)

キルワ先生の華美やかなお着物に、二人の造花はぴったり調和しています。

「僕も貴女達のように、花や宝石を飾るのが好きですよ。」
と、にっこり微笑えまれて、環も八重野も夢心地。




先生おすてーき!!


それからというもの、造花を贈る女生徒が続々つめかけ、
キルワ先生は、一ヶ月間別なかんざしを挿して出勤したそうな。





おしまい


描きたかった女生徒×キルワものです。
女子高ってコンナ感じで、ギョッとする先生でももてましたよね・・・。
私も仁丹臭い先生がお気に入りでした。






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